学生合宿2019年1月10日(木)

合宿レポート〜鶏が教えてくれたこと〜

がんちゃん
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こんにちは。がんちゃんです。

前回は学生合宿1日目の内容をお伝えしました!

(詳細はこちらから→http://itsmsh.com/blog/2018/12/29/hjgg/

今回は2日目と3日目について。

2日目はこの合宿のメイン、鶏を捌くワークショップを行いました。

始めに、ちはるさんが実際に取材にいって学んだことをもとに、養鶏の現状や鶏の身体のこと、裏で支え、背負ってくれている人の存在について学びました。

解体手順や解体時のスタンスについてもみんなで共有し、いざワークショップへ。

ワークショップ前に鶏と触れ合う学生たち。

使う道具は、包丁とまな板、ビニール袋、新聞紙、鍋など身近なものばかり。特別な技術を必要とする道具は一切使いません。

なぜなら、鶏を捌いて食べるということを「暮らしの中の一部として」捉えていて、このワークショップを終えてからは参加者が自分で、そして身の回りのものだけでできるようになって欲しい、そういう想いがあるからです。

湯を沸かし、道具を揃えたら実際に捌いていきます。

以下、鶏を解体している写真が出てきます。生々しいものもありますので、苦手な方はお気をつけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず首をひねり、頭を落とします。

 

袋に入れ、血を抜きます。

お湯につけ、少し蒸らしてから羽をむしり取ります。

 

腹を開き、内臓を散り出します。

 

本体はこのままでOK!内臓はしっかり洗って丁寧に串に刺していきます。これで解体完了。夜に、おいしくいただきます。

解体後は、ワークショップを通じての気づきを共有し、ディスカッションを行いました。

・どこまでが生きものでどこからが食べもの?

・鶏に対して最初は申し訳なかったが、途中から尊敬している自分がいた

・食べるっていろんな感情の上に成り立ってるんだなぁ

などなど、途切れることなくあっという間に終了時刻に。感じたことを分かち合う、時間となりました。

それぞれの問いにはっきりとした答えは出ませんでしたが、「その状態のまま持ち続けることで人生は豊かになる。」って誰かが言ってた気がする。これからだ。

***

晩ごはんの時間。

昼間の鶏は、丸焼き・焼き鳥となって、食卓の中心にありました。

食べものであるという視点から夢中で食べる人がいたり、生きものであるという視点から食べづらさを感じる人がいたり。

感じ方はそれぞれあれど、鶏から受け取ったものを心に留めて、みんな最後まで残さず食べようとする。その姿勢から、鶏への尊敬と感謝の気持ちがひしひしと伝わってきました。

スーパーで売っている鶏肉(ブロイラー)とは比較にならないほどの歯ごたえに最初は驚きました。

そして今回初めて、鶏の味を知ったように思います。ごちそうさまでした。

振り返りをして就寝…

のはずが、遅い時間まで話し声が。

2日目も盛りだくさんの内容だったからか、自分の中から湧き上がってくるものを抑えられなかった様子。どんどん加速していく会話のテンポが印象的でした。

内容は聞かないようにしていましたが、同じ学生がどんなことを感じたのか知りたくて、正直混ざりたかった。笑

が、ガールズトークに花が咲いているのだから、そんなヤボなことはしません。明日の準備をして布団に入りました。

***

3日目。

オンドルを焚いたり、鶏を庭に放したりと、シェアハウスの日常を体験してもらいました。

掃除、洗濯を済ませて最後の振り返り。

・生きるために、やってみることで仕事になる

・また行きたい、帰りたいと思えるつながりがほしい

・自分にとって丁度いい暮らしとは?

参加者それぞれが、この2泊3日の自分の体験からたくさんのものを受け取ってくれたように思いました。

それほど、振り返りをする時の彼女たちはムズムズしてた!

3人とも楽しく実りある時間をありがとう〜またいつでも遊びにきてね!

 

 

 

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がんちゃん

1996年生まれ。佐賀県出身。179cm、65kg。とにかくなんでもやってみたい。ある農家さんとの出会いをきっかけに、食べ物のウラ側や暮らしの中の農に興味を持つようになる。大学在学中は、「食べる」と「居場所」をテーマに、会いたい人に会い、行きたい場に足を運び、伝えたいことは伝え、食べたいものを食べて過ごす。平成最後の夏、いとしまシェアハウスに出会い、大学を休学して住人に。お金はないけど、体力と時間と大切にしたいものはあります。

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